HOMEinZONE JOURNAL > 和室は小上がりとフラットどちらがおすすめ?メリットや使い方を解説

BLOGinZONE JOURNAL

カテゴリを開く

家づくりコラム

2021年11月06日

和室は小上がりとフラットどちらがおすすめ?メリットや使い方を解説

_97A5168.jpg

和室にはリビングよりも高くなっている「小上がりタイプ」と同じ高さの「フラットタイプ」があります。小上がりにはどのようなメリットやデメリットがあるのか、また、使い方やDIYの方法について見ていきましょう。



和室の小上がりとは?フラットタイプとの違い

2.pngのサムネイル画像


和室の小上がりとは、ほかの空間よりも少し高くなっている和室空間のことです。段差を上がって空間内に入ります。近年、マンションなどではリビングの一部を和室空間として利用していることがありますが、あえて段差をつくって小上がりにするケースも少なくありません。


一方、フラットタイプの和室とは、ほかの区間と同じ高さにある和室空間のことです。段差がないので入りやすく、入退室のときに転倒するリスクが低いというメリットもあります。

和室と畳コーナーとの違い

リビングの一部に畳を敷き詰める場合、壁やふすまなどで完全に区切れるときは「和室」、そうでないときは「畳コーナー」と呼び分けることがあります。畳コーナーであれば洋室の一部に畳を置いて簡単に作ることができるので、赤ちゃんのおむつ交換の場所が欲しいときや、お昼寝するスペースが欲しいときなどに検討してみても良いですね。


1.png

琉球畳なら洋風のリビングともマッチする

リビングの一角に和室や畳コーナーを作るのであれば、縁がなく、正方形の半畳敷きの「琉球畳」はいかがでしょうか。畳の目が市松模様になるように置けば、スタイリッシュな雰囲気が出て洋風のリビングともマッチします。


グリーンカラーを選んで空間のアクセントとして、あるいは、イエローカラーを選んでフローリングに溶け込ませるように使うのもおすすめです。また、縁がないため、古びにくいのも琉球畳のメリットといえるでしょう。


広さや間仕切りの有無で使い方が変わる

小上がりの広さは特に決まっていないので、用途に合わせて調整してください。ちょっとしたワークスペースに使うのであれば2畳~3畳程度の狭めの小上がりで十分です。来客用の寝室としても使いたい場合は、4.5畳~6畳ほどあると圧迫感がなくくつろいでもらえるでしょう。


また、間仕切りを設けるかどうかによっても、空間の使い方は変わります。壁で区切ってしまうとリビングが狭くみえてしまいますが、ふすまで仕切ると開放感があるでしょう。しかし、壁一面あたりふすま一枚分は区切られてしまうので、より開放感を求めるのであればふすま無しという選択もできます。


段差部分を収納スペースにできる

小上がりの段差が高い場合は、収納スペースとして活用することが可能です。


収納部分の開き方によって、段差の部分から引き出す「引き出し型」、畳を外してその下にものを収納する「天面開口型」、畳を扉状に上に開く「跳ね上げ型」の3種類があります。客用布団などの大きなものを収納したい場合は天面開口型か跳ね上げ型、おむつや粉ミルクの缶、おもちゃなどの頻繁に使うものを収納する場合は引き出し型が便利です。




和室の小上がりをつくる4つのメリット

07.jpg


フラットタイプではなく小上がりとして和室を作ることには、次の4つのメリットがあります。


  1. リビングのホコリが入りにくい

  2. 段差を椅子代わりに使える

  3. 床に寝る不快感がなくなる

  4. 収納スペースが増える


1.リビングのホコリが入りにくい

人が行き交うリビングは、どうしてもホコリがたくさん出てしまう場所です。リビングと一続きの空間として和室を作ると、和室にもホコリが入ってしまいます。しかし、小上がりなら段差があるので、リビングのホコリが入りにくいでしょう。


2.段差を椅子代わりに使える

小上がりの段差に腰をかければ、椅子代わりとしても使えます。床に直接座るよりも立ち上がりが楽なだけでなく、座面が畳なので柔らかく、長時間座ってもお尻が痛くなりにくいです。


3.床に寝る不快感がなくなる

お昼寝スペースや客用寝室として和室を利用する場合は、フラットタイプでは床に寝ているような感覚を味わうかもしれません。特に壁やふすまで区切っていないときには、床のホコリが見えて不快に思うこともあるでしょう。


4.収納スペースが増える

小上がりの床部分を収納スペースとすれば、家の収納力がアップし、よりすっきりとした空間を作ることができます。収納が不足しているときや客用布団、季節のグッズなどの収納場所がないときも、小上がりを検討できるかもしれません。




和室の小上がりをつくる3つのデメリット

14.jpg

メリットの多い小上がりですが、デメリットがないわけではありません。作る前に次の3つのデメリットについて考えておきましょう。


  1. バリアフリーな空間をつくれない

  2. リビングが狭く見えることがある

  3. 費用がかさむことがある


1.バリアフリーな空間をつくれない

小上がりをつくると段差が生じるため、バリアフリーな空間にはなりません。小上がりからの落下や転倒、小上がり部分に脚をぶつけるなどの可能性が考えられます。また、ロボット掃除機を使う場合も、小上がり部分は自動的には掃除できません。


2.リビングが狭く見えることがある

フラットタイプとは異なり、小上がりは空間をくっきりと区切ってしまいます。リビングが狭く見えることもあるので、広く見せたいときはフラットタイプを選ぶほうが良いでしょう。

3.費用がかさむことがある

段差をつくることで費用がかさむこともあります。また、段差部分を収納スペースにする場合は、さらに費用がかかるでしょう。


業者にもよりますが、フラットタイプの和室よりも小上がりタイプの和室は5~20万円ほど施工費が高額です。収納部分を手作りしてもらう場合には、さらに20万円ほど高額になることもあります。


また、費用をかけて収納スペースをつくっても、利用しないかもしれません。本当に収納スペースが必要なのか考えてから、工務店やリフォーム業者に依頼するようにしましょう。




和室の小上がりをDIYする方法

小上がりをDIYすることも可能です。木材からつくると収納スペースもカスタマイズできます。ただし骨組みの間隔を開けすぎると強度が下がるので、適度に詰めて木材を渡すようにしましょう。


木材からつくるのは難しそうだと感じるときは、カラーボックスを使った小上がりはいかがでしょうか。カラーボックスを並べ、上からベニヤ板を貼り、畳を敷くだけでできあがりです。ただし、カラーボックスを使う場合は、小上がりを収納スペースとしては使えないので注意しましょう。


収納スペースのある置き畳を購入して並べるのもおすすめの方法です。厳密にはDIYではありませんが、業者の施工なしに小上がりをつくることができるので、短時間で仕上げたい方にも適しています。



和室の小上がりで生活を多彩に!

_D4A7774.jpg


和室の小上がりがあるだけで、お昼寝のスペースや客用寝室、ワークスペース、キッズスペースなどの幅広い用途に使える空間が生まれます。一歩上に上がるだけでも非日常感が生まれるので、家全体のアクセントとしても活用できるでしょう。


小上がりの段差部分を収納スペースにすれば、家をすっきりと片付けることにもつながります。客用布団や季節の洋服、おむつのストックなどのかさばるものを、全部まとめて小上がりの段差部分に収納することもできるでしょう。木材やベニヤ板を使って手作りすることも可能なので、DIYが得意な方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

札幌近郊で住宅購入をお考えの方は、インゾーネが直接お手伝いさせていただくことも可能です。
ぜひ一度お問合せください。



インゾーネの家について
もっと詳しく知りたい方は

資料をダウンロード