家づくりコラム
2022年11月26日
シューズクロークのよくある失敗例と失敗しないための4つのポイントをご紹介

シューズクロークとは、靴や傘などを収納する玄関内のスペースのことです。お出かけに必要なものをまとめて収納できるというメリットがありますが、失敗するケースも少なくありません。シューズクロークの失敗例と失敗を回避するポイントについて説明します。
目次
シューズクロークとは
シューズクロークのよくある4つの失敗例
失敗例1:玄関が狭くなる
失敗例2:湿気や臭いがこもる
失敗例3:収納しづらい
失敗例4:シューズクロークの横幅が狭すぎて使いづらい
シューズクロークの間取りで失敗しないための4つのポイント
シューズクロークのタイプ
幅や広さ
扉の設置
窓の設置
シューズクロークの設置に失敗しないためにポイントを抑えておこう
シューズクロークとは

シューズクロークとは、靴を収納するスペースのことです。シューズクローゼットと呼ばれることもあります。また、立ち入ることができるタイプはシューズインクローゼットと呼び分けることが一般的です。
シューズクロークには、靴だけでなく傘や外遊びのおもちゃ、アウトドア用品などの屋外で使用するものをまとめて収納します。広めのシューズインクローゼットであれば、三輪車やマウンテンバイクなども収納できるでしょう。
屋外で使用できるものがまとまると、動線がシンプルになって生活しやすくなります。また、屋外で使用するものには泥や砂などの汚れがつくため、玄関内にまとめることで室内に汚れが入り込まないというメリットもあります。
シューズクロークのよくある4つの失敗例
あると便利なシューズクロークですが、思わぬ失敗を引き起こすこともあります。よくある失敗例としては、次のものが挙げられます。
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玄関が狭くなる
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湿気や匂いがこもる
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収納しづらい
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シューズクロークの横幅が狭すぎて使いづらい
それぞれの失敗例について具体的に見ていきましょう。また、どのような解決策があるのかについても紹介します。
失敗例1:玄関が狭くなる
収納力が魅力のシューズクロークですが、あまり広すぎると玄関スペースが狭くなることもあります。特にシューズインクローゼットを作る場合は、収納スペースに加えて立ち入るスペースも必要になるため、さらに広い場所を確保しておかなくてはいけません。
シューズクロークを後付けすると、どうしても玄関スペースが狭くなってしまいます。ゆとりのある玄関周りを実現するためにも、間取りを決める時点でシューズクロークの場所も確保するようにしましょう。
失敗例2:湿気や臭いがこもる
シューズクロークの換気について考えておかないと、靴から出る臭いや湿気がこもってしまうことがあります。また、そもそも玄関は外からの湿気が入り込みやすい場所なので、靴以外のものをメインで置く場合でも湿気がこもりがちです。
湿気と臭いを防ぐためにも、換気扇を設置して換気できるようにしておきましょう。シューズインクローゼットであれば、換気と採光目的で小窓をつけることもおすすめです。
湿気を放置するとカビが発生することもあります。大切な靴やアウトドア用品を損なう恐れもあるので、換気対策は不可欠です。
失敗例3:収納しづらい
スペースが十分に合っても、棚の配置や大きさによっては収納しづらくなることがあります。家族の靴が全部入らないケースや、ブーツやレインシューズなどの丈の高い靴が収まらないケースも珍しくありません。
収納しやすいシューズクロークにするためにも、収納する物をリストアップしてから棚を設置するようにしましょう。どの程度の靴があるのかわからないときは、可動式の棚にしておくと後から調整できて便利です。
失敗例4:シューズクロークの横幅が狭すぎて使いづらい
シューズインクローゼットの場合、あまりにも横幅が狭いと、立ち入りづらく、せっかくのスペースを有効活用できない可能性があります。また、通り抜けできるウォークスルータイプのシューズクロークも、ゆとりを持って入れるほどの横幅がないと使いづらいでしょう。
個室のドア程度の横幅を確保しておくと、ウォークインタイプもウォークスルータイプも利用しやすくなります。シューズクローク内での動線も考えて、無理なく動き回れる空間にデザインしましょう。
シューズクロークの間取りで失敗しないための4つのポイント
シューズクロークには正解がありません。立ち入ることができるかどうか、広さはどの程度にするか、換気対策はどのようにするかなどについて自由に決めることが可能です。
どのような間取りにするか迷ったときは、次の4つのポイントに注目してみましょう。
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シューズクロークのタイプ
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幅や広さ
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扉の設置
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窓の設置
それぞれのポイントで検討する内容を具体的に解説します。
シューズクロークのタイプ
まずはシューズクロークのタイプを決めましょう。シューズクロークは次の3つのタイプに分けられます。
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壁設置タイプ
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ウォークインタイプ
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ウォークスルータイプ
玄関スペースが広く、壁一面に棚を設置できるときは、壁設置タイプのシューズクロークを選択できます。ただし、奥行きがあるものは収納できないので、アウトドア用品や三輪車などを片付けたい方には向きません。
一方、ウォークインタイプとウォークスルータイプは玄関から独立した空間になるため、奥行きのあるものも収納できます。ウォークスルータイプは玄関から直接洗面所やキッチンなどに移動できて動線がシンプルになりますが、入口と出口が別になるため、ウォークインタイプと比べると収納力は少なめです。
幅や広さ
次に幅を決めます。壁設置タイプであれば、玄関スペースの壁一面程度は必要になります。一方、ウォークインタイプとウォークスルータイプであれば、入口・出口は通常のドア程度、内部はさらに広めの幅を確保しておくことが必要です。
また、広さによってもシューズクロークのデザインは変わります。シューズクロークの一般的な広さは1畳から4畳程度です。収納したいものをリストアップし、適切な広さを決めましょう。
扉の設置
扉を設置すると、シューズクロークの内部が見えなくなるので、玄関がすっきりとした印象になります。しかし、玄関があまり広くないときには、扉を設置すると圧迫感が生じることがあるので注意が必要です。
また、扉を開閉するスペースを確保できないこともあります。ウォークインタイプやウォークスルータイプのシューズクロークなら、あえて扉をつけずに広さを演出してみてはいかがでしょうか。
窓の設置
換気対策のためにも、シューズクロークには小窓があると便利です。シューズクロークに扉をつけない場合は、小窓から差し込む日光により玄関が明るくなる効果も期待できます。
ただし、ウォークスルータイプのシューズクロークの場合、入口と出口で2面を使用するため、窓の設置が難しくなることが多いです。窓の設置が難しいときは、シューズクロークに扉をつけず、なおかつ玄関スペースに窓をつけることで、シューズクローク内部も換気できるようにしておきましょう。
また、換気扇を設置すれば、強制的に内部の空気を換気することが可能です。シューズクローク内に窓を設置できないときでも湿気がこもりにくくなり、カビや不快な臭いを予防しやすくなります。
シューズクロークの設置に失敗しないためにポイントを抑えておこう
シューズクロークがあると靴や傘などを収納でき、玄関周りをすっきりとした印象にできます。散乱しがちな三輪車や外遊びの道具なども1箇所にまとめられ、整理整頓しやすくなるのもシューズクロークのメリットです。また、ウォークスルータイプのシューズクロークにすれば、シンプルな生活動線を確保した暮らしやすい住宅に仕上がります。
玄関周りの収納のお悩みは、ぜひインゾーネにご相談ください。さまざまなタイプのシューズクロークを手掛けた経験豊富なスタッフが、お客様の好みや収納したいものに合わせて間取りをご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。