家づくりコラム
2023年02月22日
分譲地とは?メリット・デメリットと選ぶ際に注意すべき4つのポイント
分譲地とは、住宅用に区画整理された売地のことです。宅地とは何が異なるのか、分譲地を選ぶメリットは何か、どんな注意点があるのか解説します。また、分譲地選びで失敗を回避するためのポイントについても説明します。
目次
分譲地とは
宅地との違い
建売住宅や注文住宅との違い
分譲地のメリット
購入価格が明確である
インフラが整備されている
防犯性が高い
分譲地のデメリット
土地の広さが決まっている
交通の利便性が悪い場合がある
希望通りの間取りやデザインで家が建てられない
分譲地を選ぶ際に注意すべき4つのポイント
1.道路の位置・舗装
2.ガイドラインの有無
3.建築条件付き土地かどうか
4.インフラ整備代は土地の価格に含まれているか
分譲地とは
分譲地とは、不動産会社や住宅販売会社が区画整理して販売している土地のことです。すでに1軒分ずつの大きさに分けられているため、区画の広さに合わせた住宅しか建てられません。
また、分譲地は広い土地をいくつかに分けて販売しているので、周辺住宅の区画も似たような広さになることが一般的です。広大な土地に住宅を建てたいときや、昔ながらの住宅街に住宅を建てたいときは、分譲地以外から土地を探すようにしましょう。
宅地との違い
法律では、土地を「地目(ちもく)」により田や畑、講習用道路などのいくつかの種類に分けています。宅地とは地目の1つで、住宅を建てるための土地のことです。分譲地も住宅を建てるための土地なので、宅地の一種といえるでしょう。
地目は土地登記簿で確認できます。法務局で誰でも閲覧できるので、気になる空地などがあるときは持ち主や地目を確認しておきましょう。
建売住宅や注文住宅との違い
建売住宅とは、土地とセットで販売されている住宅のことです。一方、分譲住宅とは分譲地に建てられた住宅です。間取りや内装などはある程度決まっていますが、いくつか選択肢が用意されていることもあるため、建売住宅よりは自由度が高いといえるでしょう。
注文住宅とは、土地も建物もすべてオーダーメイドの住宅です。分譲地であっても分譲住宅ではなく注文住宅を選択できることがあります。土地の広さや間取り、外観などにこだわりがある方は、注文住宅を選びましょう。
分譲地のメリット
注文住宅を建てるときは、宅地として販売されている土地でも良いですが、分譲地も候補に入れて探してみましょう。分譲地を選ぶメリットとしては、次の点が挙げられます。
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購入価格が明確である
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インフラが整備されている
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防犯性が高い
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
購入価格が明確である
分譲地は、販売されている時点で価格が明確に決まっています。一方、売地として販売されている宅地の場合、価格の目安は決まっているものの、詳細については応相談というケースもあるため注意が必要です。
また、分譲地は整地された状態で販売されていることが多いため、すぐに建てられる状態になっていることが一般的です。一方、分譲地以外の宅地は整地や擁壁工事が必要になることもあり、追加費用がかさむかもしれません。
インフラが整備されている
分譲地は、すでに上下水道や電気、ガスなどの引き込み工事が完了した状態で販売されていることが一般的です。一方、分譲地以外の宅地は、インフラが整備されているとは限らないため、住宅を建てる前に引き込み工事が必要になることがあります。
引き込み工事を実施するときは、追加で費用がかかります。費用が高額なときは建物の予算にも影響が及ぶこともあるので、早めに整地やインフラ導入の必要性を確認しておきましょう。
防犯性が高い
分譲地は通常複数まとめて販売され、1ブロック、あるいは複数のブロックが新しい住宅地を構成します。そのため、防犯カメラが設置されたり、警備員が巡回したりするなど、防犯対策も実施していることが多いです。
一方、分譲地以外の宅地は、住宅地の中にあるとは限りません。防犯対策が実施されていないエリアの可能性もあるため、各自で防犯カメラを導入したり、見回りサービスに登録したりすることが必要になります。
分譲地のデメリット
メリットの多い分譲地ですが、いくつか注意すべき点もあります。特に次の点は事前に確認しておきましょう。
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土地の広さが決まっている
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交通の利便性が悪い場合がある
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希望通りの間取りやデザインで家が建てられない
それぞれの注意点について説明します。
土地の広さが決まっている
分譲地は、すでに土地の広さが決められた状態で販売されています。区画によって少々差はあるものの、基本的には似たような広さのため、建てたい住宅に適した土地が見つからない可能性もあります。
土地の広さを自由に決めたいときは、分譲地以外の宅地から探しましょう。ただし、整地や擁壁工事などに追加費用がかかることもあるので、予算オーバーしないように注意が必要です。
交通の利便性が悪い場合がある
分譲地は、新しく住宅地として開発された土地です。今まで人が住んでいなかった場所を開発することが多いため、駅から遠いことやバスの本数が少ないことなどもあります。
周辺の開発が進んで人口が増えれば、バスの本数が増えて便利になることも期待できますが、住んでから数年は不便が続く可能性もあります。自動車などの移動手段も考えてから購入するようにしましょう。
希望通りの間取りやデザインで家が建てられない
分譲地は区画がすでに決まっているため、間取りや外観などのデザインもある程度制約されます。住宅の間取りやデザインにこだわりがある方は、分譲地以外の宅地のほうが良いでしょう。
ただし、分譲地以外の宅地を選ぶ場合も、建築制限や地域のルールなどで制約を受ける可能性があるため、自由に間取りやデザインを決められるとは限りません。
分譲地を選ぶ際に注意すべき4つのポイント
後悔なく分譲地を選ぶためにも、次のポイントに注意しましょう。
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道路の位置・舗装
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ガイドラインの有無
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建築条件付き土地かどうか
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インフラ整備代は土地の価格に含まれているか
それぞれのポイントについて説明します。
1.道路の位置・舗装
同じ住宅地の中の分譲地でも、区画によって日当たりや間取りの取り方が異なります。区画と道路の位置関係を確認しておくようにしましょう。例えば、住宅が2列になって配置されている分譲地の場合、南側に道路があると日当たりが良好になります。
また、道路の整備状況も確認しておきましょう。舗装の状態によっては、凹凸があり歩きにくい可能性があります。
2.ガイドラインの有無
分譲地にガイドラインがあるかも確認しておきましょう。ガイドラインがないと区画購入者がそれぞれ勝手に住宅を建て、トラブルに発展することもあります。
3.建築条件付き土地かどうか
施工会社が決まっているなどの建築条件付きの土地の場合、思うような住宅を建てられない可能性があります。近隣住宅と間取りや外観デザインがほとんど同じになってしまい、マイホームに愛着を持てなくなるかもしれません。
購入する前に施工プランを見せてもらい、好みに合うかどうか確認しておきましょう。
4.インフラ整備代は土地の価格に含まれているか
分譲地は、すでにインフラを整備した状態で販売されていることが一般的です。インフラを整備する費用も土地の価格に反映されているため、土地だけを購入するよりも高めになっているケースも少なくありません。
しかし、中には未整備の状態で販売されていることもあります。その場合、土地代にインフラ整備代が含まれているのかどうか確認しておきましょう。
分譲地の意味を理解して家を選ぼう!
整地やインフラ整備などを気にせずに土地を購入したいときは、分譲地がおすすめです。しかし、分譲地は不便な場所にあることが多く、また、広さを自由に決められないなどの問題点もあります。
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