家づくりコラム
2023年10月08日
造作洗面台の費用相場は?価格を安くおさえるためのポイントを紹介
毎日使う洗面台は、デザインにこだわった造作洗面台にしたいと考えている方も多いでしょう。しかし造作洗面台は既製品洗面台に比べると高くなる場合もあるため、費用を気にされている方も多いのではないでしょうか。
目次
造作洗面台とは?既製品洗面台との違い
造作洗面台の費用相場
造作洗面台を選ぶメリット
好みのデザインに仕上がる
自由にサイズ調整できる
ライフスタイルにあわせて設計できる
造作洗面台を選ぶデメリット
デザイン設計に時間を要する
素材によってメンテナンスが必要
費用が高くなる可能性がある
既製品と比べ機能性が劣る場合がある
造作洗面台の価格を安くおさえるためのポイント
既製品と組み合わせる
カウンタータイプの洗面台を選ぶ
造作洗面台を選ぶ際の注意点
デザインとともに機能性を重視する
メンテナンスしやすい部材を選ぶ
造作洗面台とは?既製品洗面台との違い
造作洗面台とは、一つひとつのパーツをオリジナルで選び、カスタマイズして造る洗面台のことを言います。洗面ボウルを始めミラーや水栓、収納などすべてのパーツを選べます。パーツだけでなく素材やサイズ、色やデザインまで選べるため家族構成や自宅のデザインに合わせた洗面台を造れるでしょう。
既製品洗面台とは、住宅設備メーカーが量産してい洗面台のことを言います。一般的な住宅では既製品洗面台が使われることが多いでしょう。収納付きの三面鏡や水栓、照明などが一式のユニットになっています。メーカーによっては色なサイズ、パーツの種類などが選べる場合もありますが、規格が決まっているため自由度は高くありません。
造作洗面台の費用相場
造作洗面台を検討されている方が一番気になるのは費用でしょう。造作洗面台の相場は、20万~30万円です。選ぶパーツのグレードによっても価格は変わりますが、一般的にパーツごとの価格は下記の通りです。
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洗面ボウル:2万~7万円
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水栓金具:2万~5万円
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洗面カウンター:2万~5万円
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鏡:1万~3万円
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照明:1~3万円
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タオルかけ:0.5万~1万円
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給排水の管類等:1万~2万円
洗面台に必要なパーツは上記の通りです。各パーツの組み合わせによっておおむねの費用がイメージできるでしょう。また既製品洗面台に一部のパーツをセレクトする場合は、選ぶパーツによって上記の金額が加算されます。たとえば鏡だけをセレクトするのであれば、既製品の価格に1~3万円を加算したものがおおよその費用です。
造作洗面台を選ぶメリット
造作洗面台を選ぶメリットには、下記のような点があります。
- 好みのデザインに仕上がる
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自由にサイズ調整できる
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ライフスタイルにあわせて設計できる
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
好みのデザインに仕上がる
造作洗面台を選ぶ一番のメリットとも言える点が、好みのデザインの洗面台が仕上がることでしょう。既製品洗面台にはないオリジナルのデザインや、憧れの海外ブランドを取り入れ、ホテルライクなダブル洗面も実現できます。デザイン性の高いボウルや水栓など、ネットで簡単に探せるため、既製品にはない唯一無二の洗面台を造れます。
洗面台だけでなく周りの照明や壁紙なども選べるため、よりオリジナリティの高い空間を造れるでしょう。洗面台は一日に何回も利用する場所のため、好みのデザインで造ることで日々の生活の満足度もあがります。歯をみがくとき、手を洗うとき、化粧をするときなど使うたびに幸せな気持ちになれるでしょう。
自由にサイズ調整できる
自由にサイズ調整ができる点も、造作洗面台のメリットの一つです。既製品洗面台はサイズが決まっており、ある程度の種類は合っても1センチ単位の調整はできません。洗面所の広さは家によって大きく違い、スペースがないところでは入らないこともあるでしょう。
造作洗面台であれば、1センチ単位で好きな高さの洗面台をつくれます。そのため自分や家族の身長に合わせて調整できるでしょう。洗面台の高さだけでなく収納量も選んで造れます。家族構成に合わせて収納量が調整できる点が、造作洗面台のメリットです。
ライフスタイルにあわせて設計できる
ライフスタイルに合わせた設計ができる点も、造作洗面台のメリットと言えるでしょう。たとえば2ボウルの洗面台にして、片方を車いすの高さに合わせたり、ペットを洗いやすい洗面ボウルの大きさにしたりもできます。このようにサイズだけでなく、ボウルの配置なども家族一人ひとりの希望や、ライフスタイルに合わせた設定ができます。
造作洗面台を選ぶデメリット
造作洗面台を選ぶデメリットには、次のような内容があります。
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デザイン設計に時間を要する
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素材によってメンテナンスが必要
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費用が高くなる可能性がある
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既製品と比べ機能性が劣る場合がある
それぞれの内容について、見ていきましょう。
デザイン設計に時間を要する
デザイン設計に時間を要してしまうことが、造作洗面台のデメリットの一つです。既製品洗面台と違って、0から設計を始める必要があるため完成までの時間は長くなるでしょう。また設計士やインテリアコーディネーターと、何度か打ち合わせをする必要があります。
造作洗面台は既製品洗面台と違って、完成品を見て選べません。そのため完成品がイメージしずらく、綿密な打ち合わせが必要です。設計士やインテリアコーディネーターとイメージがずれていると、満足のいく完成品にならない場合もあるでしょう。
素材によってメンテナンスが必要
使う素材によってはメンテナンスが必要になる点も、造作洗面台のデメリットと言えるでしょう。木製の部材を使った場合はカビがはえたり、タイルの目地汚れなどが発生したり場合もあります。既製品洗面台と違ってデザイン性を重視している場合が多いため、細かい部分のお手入れがしにくい場合もあるでしょう。
洗面ボウルと洗面カウンターの間の水がふきとりにくいなど、既製品洗面台にはないデメリットが発生する場合もあります。設計の段階から、お手入れのしやすさも考慮しておくようにしましょう。
費用が高くなる可能性がある
造作洗面台は既製品洗面台に比べると、費用が高くなる可能性があります。施主が自分で見つけてきたパーツや建材などを利用することを施主支給と言い、施主支給を受けてもらえるかはハウスメーカー・工務店によって違います。施主支給ができない場合は、既製品洗面台に比べると費用が高くなる場合が多いでしょう。
施主支給ができる場合で、安く部材を仕入れられれば既製品洗面台よりも安くできる場合もあります。いずれにしても施主支給の可否は、ハウスメーカー・工務店に確認してみましょう。
既製品と比べ機能性が劣る場合がある
造作洗面台は、既製品洗面台と比べると機能性が劣る場合があります。ボウルが小さすぎで水がはねてしまったり、水栓硬すぎて子どもが使えなかったりなど、使いにくい場合があります。造作洗面台はデザイン性を重視してしまいがちなため、いざ使ってみたら機能性が劣っているというケースは多いでしょう。
機能性を重視したいのであれば、既成製品を選ぶのがオススメです。どうしても造作洗面台にこだわりたいのであれば、選ぶパーツを機能性の高い造作洗面台用のものを使うとよいでしょう。
造作洗面台の価格を安くおさえるためのポイント
造作洗面台は費用が高くなってしまいがちですが、費用をおさえることも可能です。造作洗面台の価格をおさえるためには、次の2点のポイントが重要になります。
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既製品と組み合わせる
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カウンタータイプの洗面台を選ぶ
それぞれのポイントについて、見ていきましょう。
既製品と組み合わせる
費用をおさえるポイントの一つが既製品と組み合わせる方法です。すべてのパーツをオリジナルの造作を使ってしまうと、どうしても費用は高くなってしまいます。一部のパーツに既製品を取り入れることで、全体の費用はおさえられるでしょう。
たとえば洗面台本体は既製品を入れて、壁紙やタイルなどで彩る方法もあります。また取り入れるパーツのメーカーなどにあまりこだわりすぎず、シンプルなものにして費用をおさえる方法もよいでしょう。照明のスイッチやタオルリングなど細かいパーツをこだわることで、おしゃれさの演出もできます。
カウンタータイプの洗面台を選ぶ
カウンタータイプの洗面台を選ぶことで、費用をおさえられます。カウンタータイプの洗面台は収納スペースなどのパーツが少ないため、全体的な費用を安くできるでしょう。収納が欲しい場合はカウンターの下のスペースに棚を造るか、ボックスを置くなどすることで収納スペースを確保できます。
また最初から一体化している商品を選ぶことでも、費用をおさえられます。洗面ボウルとカウンターや、鏡と照明などがあります。
造作洗面台を選ぶ際の注意点
洗面台は毎日使うため、使い勝手の良さも重要です。そのため造作洗面台を選ぶ際にはデザイン性だけでなく機能性も重視することや、メンテナンスしやすい部材を選ぶ必要があります。いざ使い始めてみて後悔しないためにも、造作洗面台を選ぶ際の注意点を紹介します。
デザインとともに機能性を重視する
洗面台のパーツを選ぶ際には、デザインだけでなく機能性も考慮するようにしましょう。見た目のおしゃれさだけでなく、実際に毎日使うことをイメージしながら選ぶとよいです。デザインがおしゃれだったとしてもボウルが浅ければ、使うたびに水が飛び散ってしまいます。
また高さが合っていなければ、腰を痛めてしまうかもしれません。収納スペースをしっかりと確保しておくことも重要です。歯ブラシやタオルなど洗面台回りに置くものは意外と多いため、必要な収納もしっかりと確認しておきましょう。
メンテナンスしやすい部材を選ぶ
日々のメンテナンスも考えて、パーツを選ぶことも重要です。せっかくおしゃれな造作洗面台を造っても、メンテナンスが難しく汚れが目立つようでは台無しです。たとえば水がこぼれるカウンターは、木材の部材は水がしみてしまうため控えたほうがよいでしょう。
大きな全面鏡はおしゃれで人気ですが、お手入れが大変です。鏡は汚れが目立つため、常に綺麗にしておかないと見栄えもよくありません。このように日々のメンテナンスも考えて、パーツを選ぶようにしましょう。
理想の造作洗面台を設置しよう
造作洗面台があれば、毎日つかう洗面台をおしゃれな空間にできます。ただしパーツを選ぶ際にはデザイン性だけでなく、機能性にも注目することが重要です。また費用も高くなってしまいがちなため、パーツを選ぶ際には一部を既成品を取り入れることの検討してみましょう。
インゾーネの家は、インゾーネのオリジナル造作洗面台があります。デザイン性と機能性を兼ね備えた人気のスタイル。そこに、ライフスタイルに合わせて、サイズや収納、タイルなどを選んでみてください。