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家づくりコラム

2023年10月08日

家事動線の良い間取りにするには?家事が楽になる3つのアイデアと事例も紹介


家を建てる際には動線が重要です。家事動線を良くすれば快適に家事を行えますが、どのような間取りが良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。今回の記事では家事が楽になる動線について紹介します。

動線の実例や、家事を楽にするためのアイデアも紹介するため、新築の間取りで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

目次

間取りを考える際に家事動線が重要な理由

暮らしにまつわる6つの家事動線

 1.洗濯動線

 2.掃除動線

 3.料理動線

 4.買い物動線・ゴミ出し動線

 5.回遊動線

 6.来客動線

家事動線が良い間取りにするための3つのポイント

 1.楽にしたい家事の優先順位を付ける

 2.玄関収納を設ける

 3.移動距離を意識する

家事が楽になる!家事動線や間取りのアイデア4つ

 1.家事室を作る

 2.勝手口を設ける

 3.キッチンとパントリーを近付ける

 4.洗面所とランドリールームをわける

30坪で家事動線の良い間取りの実例

家事動線の良い間取りで快適な毎日を

間取りを考える際に家事動線が重要な理由

家を建てる際に、動線が重要という話を聞いたことのある方は多いでしょう。動線とは人が空間を移動する際の、経路や軌跡のことを言います。つまり家事動線は家事をする際の経路と言え、動線が良いということは歩く距離が短いと言えるでしょう。


たとえばキッチンにあるゴミを捨てにいく際、キッチン→リビング→ダイニング→玄関を通るのであればこの4箇所をつないだ経路が家事動線です。多くの空間を通る必要があるため、動線が良いとは言えないでしょう。キッチン→玄関という間取りであれば移動距離も少なく、家事の負担もありません。


毎日行う家事を少しでも楽にするためには、動線がとても重要になります。家事動線を良くすることで、家事に割く時間を減らせたり子育ての両立がしやすくなったりします。家事動線を重視することで、快適に暮らせる家が実現するでしょう。


暮らしにまつわる6つの家事動線

家事動線と一口に言っても家事にはたくさんの種類があるため、考えるべき動線もさまざまです。快適に暮らすためにおさえておきたい6種類の動線について、紹介します。


1.洗濯動線


重視すべき動線の一つ目が、洗濯動線です。洗濯物を洗って、干す・畳んで収納するまでの経路を洗濯動線と言います。それぞれの場所が遠かったり、上下移動したりする必要があったりすると、洗濯に対するストレスが溜まってしまうでしょう。


洗濯は家事の中でも大きなウェイトを占めるため、動線の中でも家事動線は重要と言えるでしょう。ランドリールームからベランダなどの物干し場、収納場所をできるだけ短くすることでスムーズに作業できます。


2.掃除動線


二つ目の重要な動線が、掃除動線でしょう。掃除機などで部屋を清掃して、ゴミ捨てまでの動線のことです。掃除動線でとくに重要なのがコンセントの位置や水道、掃除用具委を収納する場所です。


部屋全体に掃除機が届くような位置にコンセントを配置して、収納場所をリビング近くにすることで掃除の効率をあげられるでしょう。何度もコンセントを指しなおす必要があるなど、掃除動線が悪いと毎日の掃除が億劫になってしまいます。


3.料理動線


三つ目の動線は、料理動線です。料理動線とは、調理して食事を配膳、さらに片付けまでを行う経路を言います。対面型キッチンのように調理する場所と、食事する場所が近いと料理動線は良いでしょう。カウンター型ダイニングテーブルなども食事動線がよくなり、忙しい朝食なども楽になります。


4.買い物動線・ゴミ出し動線


四つ目の重要な動線が、買い物動線とゴミ出し動線です。スーパーなどの買い物から帰って、冷蔵庫などの収納場所に収納するまでの動線を言います。お米など重たい食品を運ぶ買い物動線が悪いと、日々の買い物が億劫になってしまうでしょう。駐車場やガレージがあるのであれば、キッチンへ直接行ける経路を確保するのも手です。


ゴミ出し動線は家の中のゴミをまとめ、ゴミの収集場所へ出すまでを言います。どちらの動線もできるだけ移動距離を短くするようにしましょう。


5.回遊動線


五つ目の動線は、回遊動線です。家の中をぐるっと回れるようにして、行き止まりのない動線を言います。行き止まりがないことで家の中の移動がスムーズにできるようになり、家事などの効率が良くなるでしょう。また回遊動線を良くすると部屋ごとのつながりが生まれ、開放感のある家にできます。


6.来客動線


六つ目の動線が、来客動線です。来客が玄関からリビングまでの部屋に移動するための経路のことです。トイレや洗面所などのプライベートな空間が見られないように配慮すると良いでしょう。またリビング近くに収納を設けると、来客時の整理整頓も楽にできます。


家事動線が良い間取りにするための3つのポイント

毎日の生活を快適にするためにも、家事動線は重要です。家事動線を良くするためには、次のようなポイントがあります。

  • 楽にしたい家事の優先順位を付ける

  • 収納スペースを設ける

  • 移動距離を意識する

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。


1.楽にしたい家事の優先順位を付ける


家事動線を考える場合、どの家事を楽にしたいかを考えましょう。すべての家事を効率良くできることが一番ですが、実際には家の広さや形状にはさまざまな制約があります。そのため優先順位を付けて、楽にしたい家事の動線を採用するようにしましょう。


家事の中でも洗濯を楽にしたいのであれば、脱衣所とランドリールーム、クローゼットを近づけると良いでしょう。自分にとって苦手や負担に感じる家事の動線を意識することで、毎日の家事の負担を減らせます。


2.収納スペースを設ける


家事動線を考える際には、収納を意識するようにしましょう。家事を行う場所に合った収納を設置すると、家事が効率的に行えるようになります。たとえば玄関の近くパントリーがあると、重い荷物を運ぶ手間が省けるでしょう。


衣類の収納はランドリールームや物干し場の近くに、クローゼットを設置すると楽になります。このように家具の一連の流れを想定して収納スペースを設置すると、効率の良い動線が実現できます。


3.移動距離を意識する


移動距離を意識することも、家事動線を考えるうえでは重要です。一つひとつの作業場所を近くに配置することで、移動距離が短くなり快適に家事ができるでしょう。とくに意識したい移動距離は、下記の3つです。

  • ランドリールームから物干し場やクローゼットまでの距離

  • 玄関からキッチンやパントリーまでの距離

  • ランドリールームとキッチンの距離


また動線を考える場合、空間を直接つなげるか廊下をはさむかを検討しましょう。キッチンとパントリーは廊下をつくらずに直接繋げたほうが、家事の効率はよくなります。一方で玄関とパントリ―を繋げてしまうと丸見えになってしまうため、廊下をはさんだ方が良いでしょう。実際に生活することを想定しながら、間取りを考える必要があります。


家事が楽になる!家事動線や間取りのアイデア4つ

ここでは実際に家事が楽になるような動線や間取りのアイデアを4つ紹介します。

  • 家事室を作る

  • 玄関収納を設ける

  • キッチンとパントリーを近付ける

  • 洗面所とランドリーをわける

それぞれのアイデアを紹介していきます。


1.家事室を作る


家事室とは洗濯ものを畳んだり、アイロンをかけたりするなどの家事のほか、パントリーの機能を備えた部屋を言います。家事室とキッチン、勝手口をつなげることで、買い物から食材の保管、調理までの流れがスムーズに行えます。


またランドリールームや物干し場の近くに家事室を設置すれば、洗濯動線も良くなります。家事室にクローゼットの機能を持たせたりすると更に効率は良くなるでしょう。


2.玄関収納を設ける


玄関に収納スペースを設けることで、動線がよくなります。靴や傘、帽子やコートなどの身の回り品を収納できるウォークスルー型のクロークを配置することで、家にかえってからの移動距離を短縮できるでしょう。


またチリや埃などを外からリビングに持ち込まないようにできるため、衛生面でのメリットもあります。子育て世代であればベビーカーなども収納しておけるため、玄関回りをスッキリ見せる効果もあります。動線の良い間取りを考える際には、玄関収納を検討してみましょう。



3.キッチンとパントリーを近付ける


パントリーとは主に食材や飲料水などを保管しておくためのスペースを言います。パントリーがあればキッチンに関連するものをまとめて保管できるため、キッチン回りをすっきりとできます、また食材などの在庫が一目瞭然になるため、無駄な買い物を減らせる効果もあるでしょう。


パントリーをキッチンと近付けることで、料理動線をよくできます。食材をとりにいくための移動距離が短くなるため、料理の時短になるでしょう。パントリーを設置する際には、キッチンに近くなるような間取りがオススメです。


4.洗面所とランドリールームをわける


洗面所とランドリールーム、脱衣所で一部屋という間取りが一般的ですが、洗面所と脱衣所を分けることで動線がよくなります。洗面書と脱衣所を分け、脱衣所をランドリールームとして使えるようにすれば、脱衣所で洗濯が完結します。


洗面所を綺麗に保てるだけでなく、家族が入浴中でも気兼ねなく洗面所が使えるでしょう。ただし洗面所とランドリールームを分けるためには、その分ほかの部屋を狭くする必要があります。全体の動線や間取りを考えながら検討しましょう。


30坪で家事動線の良い間取りの実例

実際に家事動線の良い間取りの実例を紹介します。下記の間取り図は30坪という一般的な広さでの事例です。


一階は20畳のリビングを広く取っており、家族でくつろげるスペースです。カウンター型のキッチンのため料理動線が良く、また土間タイプの玄関からリビングへと続くため、来客動線も良いでしょう。お風呂などの水回りは2階に集約しており、洗濯動線の良いつくりとなっています。ランドリールームと洗面所が分かれていることもポイントで、家族の入浴中でも洗面所が利用できます。


家事動線の良い間取りで快適な毎日を

毎日の家事を快適におこなうためには、家事動線が重要です。料理動線や洗濯動線など動線にはいくつか種類があるため、楽にしたい家事の優先順位を考えるようにしましょう。また間取りを考える際には収納や、移動距離を意識することもポイントです。


新築住宅の相談は、インゾーネにご相談ください。動線にこだわった家事を快適に行える間取りをご提案します。

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