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藤原

2019年08月06日

小上がりの和室

こんにちは、設計の藤原です。

最近LDKに隣接する形で和室をつけるお客様が増えてきています。

独立した和室だと客間くらいにしか用途がなくなりますが、
リビングの隣にあることで客間以外の用途が広がります。
またしっかりした和室ではなく3畳ほどの畳コーナーを設置するケースも増えてきました。

そんなLDKに隣接する和室や畳コーナーですが、
みなさん迷ってしまうのが小上がりにするかどうかとうことです。

今回はそんな小上がり和室のメリット、デメリットを確認していこうと思います。

小上がり.jpg



ではまず、小上がり和室とはなにか?
小上がり和室とは、文字通りリビングの床よりも
少しだけ床を高くして作った和室のことを言います。
そんな小上がり和室のメリットとしては
  • 段差に座るなどソファや椅子代わりにも使える
  • 空間にメリハリができるので、和室にお籠り感をだせる
  • 床下収納を作れば収納が増える

具体的には
段差に座るなどソファや椅子代わりにも使える

小上がり和室の段差は30~40センチで作ることが多く
ちょうど椅子やソファの座面と同じ高さになるので段差に腰かけながら
TVを見たりソファーに座っている人と同じ目線で会話ができます。
またテーブルを設置して掘りごたつを作ることもできます。

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空間にメリハリができるので、和室にお籠り感をだせる

同じフロアで床の高さが変わることによって空間にメリハリが付くようになる。
また、和室などは床に座ることを前提に作られた空間なので、
天井が高すぎるとバランスが悪く見えてしまうことがあります。
そのため小上がりにすることによって天井が近くなり居心地の良い空間となります。

床下収納を作れば収納が増える

小上がり和室は段差部分を利用して引き出し収納などを作ることもできます。
特にリビング周辺は物が多くなりがちなので少しでも収納が増えると
片付けが楽になりますし、お子様のおもちゃ箱代わりにするなど
場所ごとに用途を決めるとより片付けが簡単になります。
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次に小上がり和室のデメリットも確認していきます。
  • 段差があるのでバリアフリーにならない
  • 小さな子供がいる場合は目を配る必要がある
  • 小上がり和室にするのに費用がかかる
具体的には

段差があるのでバリアフリーにならない

小上がり和室は落ち着いてゴロゴロできる一方、
将来歳をとったときに段差の登り降りが負担になったり、
ルンバなどの掃除ロボットを使う場合も小上がり和室は別に掃除をする必要がでてきます。
ただ、将来歳を取った時には内装にも傷みが出てきているため
リフォームついでにフラットな和室に変更することもできます。

小さな子供がいる場合は目を配る必要がある

小さなお子さんがいる家庭でも小上がり和室には注意が必要となります。
まだハイハイしかできない場合や、歩き始めたばかりの小さい子供だと、
段差から落ちて怪我をしてしまうことがあります。
もう少し大きくなると段差を使って遊んだり飛び跳ねたりと
小上がり和室は体も鍛えることができる遊び場として使うことができるのですが、
それまでは小上がり和室で寝かせる時は頻繁に目を配るようにしたり
扉をできるかぎり閉めて定期的に様子を見に行ったりするなど、
小上がり和室から落ちないように配慮する必要があります。

小上がり和室にするのに費用がかかる

普通の和室と比べると小上がり和室にするには一段高くする必要がある分だけ
費用が必要となってきます。
また、小上がり和室の下に収納を付けるかどうかでも価格は変わってきます。
そのため、小上がり和室にするのに必要な費用はどれくらいなのか知った上で、
小上がり和室にするかどうかの判断が必要になります。
(例えば、小上がり和室の収納を作るよりも家を大きくして収納を作る方がメリットがある場合ことも)



以上、小上がり和室を検討している方はメリット・デメリットをよく考えてから設置をおススメいたします。

ではでは恒例の最後におすすめのMUSICを紹介して終わります。
今回はライジングサン2日目に出演が決まっている
「TENDRE」(テンダー)です。
なんとも言えないグルーヴ感、ヒップホップともシティーポップとも、
R&Bともソウルミュージックともちょっと違う不思議な浮遊感が最高です。
気に入った方はぜひライジングに足を運んでみてください。
それでは「TENDRE」で「DOCUMENT」です



AUTHOR

藤原藤原

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